地域工務店が挑む非住宅木造!成功の秘訣とビジネスチャンスを解説
長年、地域に根差して家づくりを行ってきた工務店の皆様。
今、住宅業界は大きな転換期を迎えています。
人口減少に伴う新築住宅着工数の減少は避けられない現実となり、これまでの「住宅一本」の経営スタイルでは、安定した収益を維持することが難しくなりつつあります。
住宅市場が縮小する一方で、急速に需要が高まっている市場があります。
それが「非住宅木造」の分野です。
SDGsや脱炭素社会の実現に向け、国を挙げて公共建築物や民間商業施設の木造化が推進されています。
これまで鉄骨造やRC造が当たり前だった中大規模建築において、「木のやすらぎ」や「環境への配慮」が求められるようになり、木造への転換(ウッド・チェンジ)が加速しています。
これは、木を扱うプロフェッショナルである地域工務店にとって、千載一遇のビジネスチャンスです。
本記事では、ウッドリンクが北陸で培ってきた木構造の知見を基に、地域工務店が「非住宅木造」で実績を上げ、ビジネスとして成功させるための戦略とポイントを徹底解説します。
木造の可能性を広げ、次の時代を勝ち抜くためのヒントを掴んでください。
このコラムでわかること
- なぜ今、地域工務店が「非住宅木造」に取り組むべきなのか
- 縮小する新築住宅市場と拡大する非住宅木造の需要
- 脱炭素社会に向けた木造化への追い風と社会的意義
- 地域工務店だからこそできる「地域密着型」の施設提案
- 工務店が非住宅木造事業に参入する3つのビジネスメリット
- 他社との差別化・ブランディングによる企業価値の向上
- 請負単価アップと事業ポートフォリオの安定化
- 住宅建築のノウハウを活かせる中規模建築の親和性
- 非住宅木造の実績を上げるための成功ポイントと戦略
- 初期段階からの「構造計画」とコストコントロールの重要性
- 鉄骨造(S造)と比較した際の木造の優位性を施主へ伝える
- 補助金・助成金の活用提案による事業収支の改善
- 参入障壁を乗り越える!実務者が直面する課題と解決策
- 複雑な構造計算と防耐火規制への対応策
- 特殊金物や大断面集成材の調達ルート確保
- 施工精度の確保と現場管理の効率化手法
- ウッドリンクが提供する中大規模木造のソリューション
- 確かな構造安全性を実現する金物工法と構造設計サポート
- 高品質なプレカット加工とワンストップの資材供給体制
- 豊富な実績に基づく実務支援とパートナーシップ
- まとめ
- ウッドリンクは中大規模木造の頼れるパートナー
なぜ今、地域工務店が「非住宅木造」に取り組むべきなのか
地域工務店がこれまで主戦場としてきた戸建住宅市場は、少子高齢化の影響をダイレクトに受け、着工数は減少の一途をたどっています。
競合他社との価格競争も激化し、利益確保が難しくなっているのが現状ではないでしょうか。
その一方で、ブルーオーシャンとして注目されているのが「非住宅木造」です。
店舗、事務所、幼稚園、高齢者施設など、地域には多くの中小規模建築が存在します。
これらは、大手ゼネコンが手掛けるような巨大ビルではなく、地域工務店こそが担うべき規模の建物です。
市場の変化を敏感に察知し、新たな事業の柱を築くことが急務です。
縮小する新築住宅市場と拡大する非住宅木造の需要
野村総合研究所などの予測によれば、新築住宅着工戸数は今後も減少傾向が続くとされています。
しかし、非住宅建築物の着工床面積は比較的安定しており、その中でも「木造率」は上昇傾向にあります。
特に、延床面積500㎡〜3000㎡程度の中規模建築物は、法改正により木造化のハードルが下がりました。
これまで鉄骨造で計画されていた店舗や事務所を木造に切り替える動きが活発化しており、ここに工務店が入り込む余地があります。
「住宅しかやらない」から「木造なら何でもやる」への意識改革が、事業存続の鍵を握っています。
脱炭素社会に向けた木造化への追い風と社会的意義
2050年のカーボンニュートラル実現に向け、建築分野でのCO2削減は必須課題です。
木材は成長過程でCO2を吸収・固定するため、鉄やコンクリートに比べて製造時の炭素排出量が圧倒的に少なく、「建てること自体が環境貢献になる」という特性があります。
法改正により、民間建築物へも木材利用の努力義務が広がりました。
環境意識の高い企業(施主)は、自社ビルや店舗を木造化することでESG経営をアピールしたいと考えています。
工務店が非住宅木造を手掛けることは、単なる建設工事以上の社会的価値を提供することになるのです。
地域工務店だからこそできる「地域密着型」の施設提案
大手ゼネコンは大規模プロジェクトには強いですが、地域に点在する小規模なクリニックやカフェ、コミュニティセンターなどの案件では、小回りの利く地域工務店に分があります。
地域の気候風土を知り尽くし、地元の木材(県産材・地域材)を活用した提案ができるのは、地域密着型工務店の最大の強みです。
また、メンテナンスやアフターフォローの面でも、近くにいる安心感は施主にとって大きなメリットです。
地域の風景を作り、コミュニティの場となる建物を手掛けることは、工務店としての信頼とブランド力を地域社会に深く根付かせることにつながります。
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工務店が非住宅木造事業に参入する3つのビジネスメリット
非住宅木造への参入は、単に「受注案件を増やす」だけでなく、工務店の経営体質を強化する大きなメリットがあります。
住宅市場での競争が激化する中、非住宅分野の実績を持つことは強力な差別化要因となります。
「技術力のある工務店」という評価は、本業である住宅受注にも好影響を与えるでしょう。
また、非住宅建築は住宅に比べて規模が大きく、工期も明確である場合が多いため、経営計画が立てやすい側面もあります。
ここでは、具体的なビジネスメリットを3つの視点から掘り下げて解説します。
他社との差別化・ブランディングによる企業価値の向上
「あのカフェは貴社が建てたの?」という会話が生まれるように、人が集まる非住宅建築は、それ自体が巨大な広告塔になります。
デザイン性が高く、構造的にも高度な技術を要する非住宅木造を手掛けることで、「特殊な建築もできる技術力の高い工務店」というブランディングが可能になります。
この信頼感は、高単価な注文住宅の受注においても強力な武器となります。
ありきたりな住宅メーカーやビルダー、工務店との差別化を図り、地域内でのプレゼンスを高めるために、非住宅建築の実績は非常に有効なポートフォリオとなるのです。
請負単価アップと事業ポートフォリオの安定化
一般的に、非住宅建築は戸建住宅に比べて延床面積が大きく、請負金額も高額になります。
1棟あたりの売上規模が大きいため、効率よく売上を積み上げることが可能です。
また、住宅市場の需要変動リスクを、非住宅分野の収益で補うという「事業ポートフォリオの分散」も可能になります。
法人顧客(施主)は、個人の施主とは異なり、ビジネスとしての投資判断で建築を行うため、合理的かつ継続的な取引につながる可能性もあります。
経営基盤を安定させ、次の投資へ回すための資金力を確保するためにも、単価の高い非住宅案件は魅力的です。
住宅建築のノウハウを活かせる中規模建築の親和性
非住宅といっても、数千㎡を超える大規模建築となるとゼネコンの領域ですが、500㎡以下の中規模木造であれば、在来軸組工法の延長線上で対応可能です。
普段使い慣れた木材、プレカット技術、そして大工の手仕事といった、工務店が既に持っているリソースを最大限に活用できます。
鉄骨造の現場管理とは異なり、木造の現場管理は工務店の得意分野です。
基礎の仕様や断熱施工など、住宅で培った高性能化のノウハウを非住宅に転用することで、快適で省エネな施設を実現でき、施主からの高い満足度を獲得できるでしょう。
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非住宅木造の実績を上げるための成功ポイントと戦略
非住宅木造をビジネスとして成功させるには、住宅とは異なるアプローチが必要です。
特に重要なのが、企画・計画段階からの関与です。
設計図が完成してから見積もりをするのではなく、構想段階からパートナーとして入り込み、木造化のメリットやコストダウンの提案を行う「提案力」が求められます。
また、スパン(柱間の距離)を飛ばすための構造計画や、法的な制限をクリアするための戦略も不可欠です。
ここでは、実績を上げるために押さえておくべき具体的な成功ポイントを解説します。
初期段階からの「構造計画」とコストコントロールの重要性
非住宅木造の失敗例で多いのが、意匠設計を固めた後に構造計算を行い、柱や梁の断面が太くなりすぎ、特注材などを用いる必要性が生じて、予算オーバーになるケースです。
これを防ぐには、基本設計の段階から構造計画(架構計画)を同時に進めることが重要です。
規格寸法の木材をうまく組み合わせることでコストを抑える工夫や、大空間を実現するための最適なグリッド設定など、構造とコストのバランスを初期段階で見極める必要があります。
ウッドリンクのような構造に強いメーカーと早期に連携し、経済的かつ合理的な構造プランを練り上げることが成功への近道です。
鉄骨造(S造)と比較した際の木造の優位性を施主へ伝える
施主の多くは「店舗や事務所=鉄骨造」という固定観念を持っています。
そこで工務店は、木造のメリットを定量・定性の両面から伝える必要があります。
例えば、近年の建設資材高騰において、鉄骨価格の上昇に比べ木材は比較的安定しています。
特に基礎・地盤改良の削減幅が大きく、基礎工事費も含めたトータルコストで木造が安くなるケースが増えています。
また、木造は減価償却期間が短いため、節税効果が高いという経営的なメリットもあります。
さらに、木の空間がもたらす集客効果や従業員の生産性向上など、ビジネスへの貢献度をアピールすることが受注獲得のポイントです。
補助金・助成金の活用提案による事業収支の改善
国や自治体は、非住宅の木造化を推進するために多くの補助金制度を用意しています。
これらの情報は常に更新されており、施主が全てを把握していることは稀です。
工務店側が「この建築計画なら、この補助金が活用できる可能性があります」と提案できれば、施主の事業収支計画を大きく改善させることができます。
補助金申請のサポートまで含めたソリューションを提供することで、価格競争に巻き込まれず、パートナーとしての信頼を勝ち取ることができるでしょう。
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参入障壁を乗り越える!実務者が直面する課題と解決策
非住宅木造には大きな可能性がありますが、同時に、住宅建築にはない「壁」も存在します。
多くの工務店が二の足を踏む理由として、「構造計算ができない」「防耐火の法律が複雑」「特殊な材料が手に入らない」といった点が挙げられます。
しかし、これらの課題は適切な知識とパートナーシップがあれば解決可能です。
すべてを自社単独で抱え込む必要はありません。
専門家の力を借りながら、組織としてノウハウを蓄積していく姿勢が大切です。
ここでは、実務者が直面しやすい課題とその具体的な解決策について見ていきます。
複雑な構造計算と防耐火規制への対応策
中大規模木造では、許容応力度計算などの高度な構造計算が必須となります。
また、建物の規模や用途、建設地によって、厳格な防耐火規制(耐火建築物、準耐火建築物など)が適用されます。
これらを住宅専門の設計スタッフだけでクリアするのは困難です。
解決策は、非住宅木造に精通した外部の構造設計事務所や、構造サポートを行っているプレカットメーカー(ウッドリンク等)と提携することです。
法適合の確認から燃え代設計まで、専門的な部分はプロに任せ、工務店は設計施工とマネジメントに集中する体制を構築しましょう。
特殊金物や大断面集成材の調達ルート確保
大空間を支えるためには、住宅用流通材(105mm角や120mm角)だけでなく、大断面集成材や特殊な接合金物が必要になる場合があります。
しかし、通常の住宅用建材ルートではこれらの入手が難しかったり、納期が非常にかかったりすることがあります。
この課題を解決するには、非住宅用部材の在庫を持ち、加工能力のある大規模プレカット工場との連携が不可欠です。
ウッドリンクのように、中大規模木造に対応できる加工体制や特殊金物の取り扱いがあるメーカーと直接取引することで、安定した資材調達と工期遵守が可能になります。
施工精度の確保と現場管理の効率化手法
非住宅木造は部材が大きく重いため、建て方(上棟)の手順やレッカー計画が住宅とは異なります。
また、特殊な接合金物の取り付けには高い施工精度が求められます。
現場での混乱を防ぐためには、事前のプレカット図面での綿密な打ち合わせ(プレカット工場のCAD担当者との連携)が重要です。
工場であらかじめ金物を装着してから出荷する方法や、詳細な施工図の作成支援を受けることで、現場での作業負担を減らし、品質を担保することができます。
施工指導を行ってくれるメーカーを選ぶことも重要なポイントです。
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ウッドリンクが提供する中大規模木造のソリューション
ここまで非住宅木造の可能性と課題を見てきましたが、「実際にどう進めればいいか分からない」「頼れるパートナーがいない」という工務店様も多いでしょう。
ウッドリンクは、単なる木材供給会社ではありません。
北陸の気候風土を知り尽くし、数多くの中大規模木造プロジェクトを成功に導いてきた「木構造のソリューションパートナー」です。
設計段階のサポートから、高品質な構造材の加工・供給まで、工務店様の非住宅木造参入をトータルでバックアップします。
私たちの強みをご紹介します。
確かな構造安全性を実現する金物工法と構造設計サポート
ウッドリンクでは、中大規模木造に最適な金物工法を提案しています。
断面欠損を最小限に抑え、高い耐震性と施工性を両立する技術です。
さらに、社内に専門の構造設計チームを擁しており、基本計画の段階から構造プランの提案、構造計算書の作成までを一貫してサポートします。
「スパンを飛ばしたい」「コストを抑えたい」といった要望に対し、最適な架構計画をご提案します。
工務店様は、安心の構造品質を施主に提供することができます。
高品質なプレカット加工とワンストップの資材供給体制
北陸最大級のプレカット工場を持つウッドリンクは、大型建築に対応できる加工能力と、大断面集成材を含む豊富な供給体制を誇ります。
最新鋭の加工機により、複雑な形状や特殊な接合部も高精度に加工できます。
現場での修正作業を極限まで減らします。
また、構造材だけでなく、木質構造パネルシステム「プレウォール」も供給可能です。
物流の効率化とコストダウンに貢献します。
豊富な実績に基づく実務支援とパートナーシップ
ウッドリンクはこれまで、商業施設、福祉施設など、多種多様な非住宅木造の実績を積み重ねてきました。
その経験から得た「生きたノウハウ」を、パートナーである工務店様に惜しみなく提供します。
補助金情報の提供から、現場での施工指導、設計支援まで、プロジェクトの成功に向けて伴走します。
「初めての非住宅で不安」という工務店様こそ、ぜひウッドリンクにご相談ください。
共に地域に誇れる木造建築をつくりましょう。
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まとめ
地域工務店にとって、非住宅木造への参入は、もはや「選択肢の一つ」ではなく、これからの時代を生き抜くための「必須な事業」と言えるでしょう。
市場が縮小する住宅分野だけに依存するのではなく、拡大する非住宅市場で新たな収益の柱を確立することが、企業の持続可能性を高めます。
地域工務店にとって、非住宅木造への参入は、もはや「選択肢の一つ」ではなく、これからの時代を生き抜くための「必須な事業」と言えるでしょう。
市場が縮小する住宅分野だけに依存するのではなく、拡大する非住宅市場で新たな収益の柱を確立することが、企業の持続可能性を高めます。
ウッドリンクは中大規模木造の頼れるパートナー
中大規模木造にご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
ウッドリンクを一言で言えば、「木造建築の構造体メーカー」です。
ウッドリンクでは阪神大震災を機に構造体の独自開発をスタートし、耐震性と断熱性に優れた高品質軸組パネル「プレウォール工法」を開発しました。
現場加工ではなく、プレカットと呼ばれる工場加工を行うことで、品質の安定した高精度な構造体を提供することができます。
降雪地帯で湿度の高い、北陸の気候に適した「プレウォール工法」。
その高い信頼性が支持され、ウッドリンクは構造体メーカーとして北陸No.1シェアの実績があり、倉庫や店舗、高齢者施設などの非住宅の用途にも多くの実績があります。


