WOODCOREが非住宅木造でコストダウンできる理由!?
非住宅建築において「コスト」は非常に重要な要素です。
持続可能な資源である木材を使用することで環境に貢献できるとは言っても、建物のコストは事業の採算に直結する要素であり「コストUPしても木造に」という訳にはいきません。
また、鉄骨造やRC造に比べて木造は軽量で施工性も高いと言われていますが、「本当にコストダウンにつながるのか?」という疑問の声もよく耳にします。
非住宅木造システム「WOODCORE(ウッドコア)」は、木造住宅で培った実績とノウハウを活かし、建物の用途やスパン(柱の間隔)、積雪量に応じて、最も合理的でコストを抑えられる構造提案を行うことができます。
今回は「なぜWOODCOREがコストダウンを実現できるのか?」その理由を解説します。

1.住宅で培ったプレカット実績と技術力
WOODCOREの強みの一つは、母体となるウッドリンクの「住宅分野でのプレカット実績」です。
年間約1,500棟もの住宅用プレカットを手掛けており、そこで培われた加工技術・設計力・納品スピードが非住宅木造のプレカットにも応用されています。
単なる木材の供給にとどまらず、構造計画~構造計算、建て方施工までを一貫して行う体制が整っています。
高い加工技術により、現場での手戻りや加工手間が減り、当然ながらトータルコストの削減にもつながります。
また、住宅で使用されている梁や柱などの「一般流通材」を非住宅にも活用することで、材料や特殊加工のコストを抑えられる点も大きなメリットです。

2.用途・スパンに応じた「最適な構法提案」
WOODCOREが本領を発揮するのは、構法の「使い分け」です。
非住宅建築では、建物の用途(倉庫・店舗・事務所など)やスパン(柱間の距離)、さらに屋根の積雪条件によって求められる構造性能が異なります。
WOODCOREは以下のように、用途とスパンに応じた最適な構法を選択することで、過剰な仕様を避けコストを最小限に抑える提案を行っています。

■対応スパン/工法名/特徴
~14.56m / WOODCOREトラスフレーム / ラーメン構造に準じた構成で大スパンに対応
~8.19m / 平行弦トラス / 一般流通材による構成で大スパンに対応
~7.28m / 山型トラス (JISトラス)/ 一般流通材による構成で大スパンに対応
~7.28m /大断面梁 / 断面の大きい特殊梁を用いて大スパンに対応
このように、常に「必要な強度を満たしつつ、最小限の材料で構成する」合理的な設計思想を徹底しているため、鉄骨造やRC造と比較しても大きなコスト差が生まれるのです。

3. 多雪エリアでも安心!柔軟な積雪対応
北陸(富山・石川・福井)の非住宅建築は、積雪への対応が欠かせません。
WOODCOREでは、積雪1.0m・1.5m・2.0mといった荷重条件ごとに構造を細かく調整できるよう、構法と部材の選定を行っています。
たとえば、同じ10mスパンでも、トラスのピッチをコントロールすることで積雪1.0m~2.0mに対応しつつ過剰設計を避けることができ、地域ごとに建築コストを最適化することが可能です。
また、必要に応じて大断面集成材を活用した構造や、構法を組み合わせたハイブリッド応用も可能で、物件ごとの細かな調整にも柔軟に対応できます。
まとめ
無理なく、無駄なく、最適に
WOODCOREのコストダウンのカギは、「最適な構法選択」にあります。
建物の用途やスパン、積雪条件に応じて最適な工法を選び、過剰な設計や材料のムダを省く——これが、WOODCOREが提案する非住宅木造の合理性です。
WOODCOREは、住宅プレカットで培ったノウハウをベースに構造計算・加工・納品・現場施工までをトータルでサポートする体制が整っており、コスト削減に大きく貢献します。
「木造でここまでできるのか?」
WOODCOREの提案は、そんな常識を覆すきっかけになるかもしれません。
「このプラン、木造で実現できる?」という案件がございましたら、ラフプランで構いませんのでぜひご相談ください。
プランに合わせた最適な構法をご提案させていただきます。