WOODCOREで行う構造計算 ー木造建築の可能性を支える「合理的な設計」の進め方 ー
「構造計算」と聞くと、計算式が並ぶ専門的で難しい作業というイメージを持たれるかもしれません。しかし、その本質は非常にシンプルです。
「その建物が、長い年月にわたって安全に使い続けられるかを理論的に証明すること」
WOODCOREでは、建物の規模やデザイン、そして実際のつくり方に合わせ、最も合理的で無理のない計算手法を選択することを大切にしています。今回は、私たちがどのような考え方で木造建築の構造設計に向き合っているかをご紹介します。
このコラムでわかること
1. 木造住宅における構造計算の「標準」
一般的な木造住宅では、「許容応力度設計(通称:グレー本)」という手法が広く用いられています。
これは、在来軸組工法で建てられる標準的な規模の住宅を想定したもので、安全性を分かりやすく、かつ合理的に確認できる非常に優れた設計手法です。
平面や立面が整っており、壁の配置に偏りがないような「想定範囲内」の建物であれば、この手法を用いることでスムーズな確認申請と確かな安全性を両立できます。
2. 「部分的な高度な検討」を組み合わせる柔軟性
すべての建物が標準的な形状に収まるわけではありません。
建物全体はシンプルでも、「大空間をつくりたい」といった要望から、一部に特殊な架構が含まれるケースがあります。
例えば、WOODCOREの規格倉庫。
全体は住宅に近いシンプルな構成ですが、大空間を実現するために「トラスフレーム」という特殊な架構を採用しています。
この場合、私たちは以下のようなハイブリッドな手法を取ります。
• 建物全体: 標準的な構造計算手法で整理
• 特殊な架構部分: 立体的な解析で詳細に評価
全体と部分を切り分けて考えることで、過剰なコストを抑えつつ、必要な部分にだけ高度な技術を投入する。
これがWOODCORE流の合理的なアプローチです。
3. 建物全体を三次元で捉える「立体解析」
スキップフロアや複雑な吹き抜け、あるいはラーメン構造を主体とした建物など、平面的な捉え方だけでは力の伝わり方が判断しにくい場合は、建物全体を三次元の構造体として扱う「立体解析」を行います。
自由度の高い設計を可能にする一方で、解析結果を正しく判断するには構造設計者の深い知見と経験が求められる、非常に専門性の高い領域です。
4. WOODCOREならではの「構造計画」と「伴走」
私たちの構造計算は、単に計算ソフトに入力して「OK」を出すだけではありません。
木造建築を形にするプロセスにおいて、特に大切にしている2つのこだわりがあります。
プレカット加工を踏まえた「実現可能な」構造計画
WOODCOREの強みは、設計の初期段階から「プレカット加工」を前提とした構造計画を行えることです。
どれほど理論上の計算が合っていても、実際の工場で加工できない、あるいは現場で組み立てにくい設計では意味がありません。
生産現場の知見を設計にフィードバックすることで、無駄なコストを省き、精度の高い木造建築を実現します。
事実上の「設計監理」まで行う責任感
私たちの仕事は、計算書を納品して終わりではありません。
構造計画の意図が正しく現場に反映されているか、計算通りの性能が確保されているかが大切になります。
プレカットの加工まで一貫して行うことで、事実上の設計監理までを担う姿勢でプロジェクトに参画します。
「計算上の数字」を「現場の安心」へとつなげるまでが、私たちの役割だと考えています。
まとめ
構造計算の本質は、数値を並べることではなく、「この建物がどう力を受け、どこで支えているのか」という根拠を明確にすることにあります。
すべてを単純化せず、かといって過剰に複雑化もしない。 WOODCOREは、木造建築の可能性を広げる良きパートナーとして、一棟一棟に最適な構造設計をお届けします。
ウッドリンクは中大規模木造の頼れるパートナー
中大規模木造にご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
ウッドリンクを一言で言えば、「木造建築の構造体メーカー」です。
ウッドリンクでは阪神大震災を機に構造体の独自開発をスタートし、耐震性と断熱性に優れた高品質軸組パネル「プレウォール工法」を開発しました。
現場加工ではなく、プレカットと呼ばれる工場加工を行うことで、品質の安定した高精度な構造体を提供することができます。
降雪地帯で湿度の高い、北陸の気候に適した「プレウォール工法」。
その高い信頼性が支持され、ウッドリンクは構造体メーカーとして北陸No.1シェアの実績があり、倉庫や店舗、高齢者施設などの非住宅の用途にも多くの実績があります。
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