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鉄骨造から木造への転換!計画段階から木造を選ぶメリット

木造 社屋

鉄骨造から木造への転換計画段階から木造を選ぶメリット

 

近年、環境意識の高まりとともに、「中大規模木造」が脚光を浴びています。

これまでの建築経験が豊富な建築実務者の方々も、そのメリットに着目し、「鉄骨造から木造」への転換を真剣に検討されていることでしょう。

しかし、安易に鉄骨造の計画をそのまま木造に置き換えることは、木材の特性や法規制の違いから、予期せぬ課題に直面するリスクを伴います。

木造建築の真価は、その計画段階から木造の特性を深く理解し、最大限に引き出すことにあります。

例えば、「コスト削減」や優れた「環境性能」、そして「設計自由度」の高さは、木造ならではの大きな魅力です。

本記事は、中大規模木造の専門家であるウッドリンクが、皆様の木造建築への挑戦を成功に導くための具体的なポイントをお伝えします。

特に、「大スパン構造」や、高度な構造計算に基づいた「ラーメン構造」、そして「防耐火性能」をクリアする技術など、多岐にわたる側面から木造建築の可能性を深掘りします。

ウッドリンクのソリューションが、いかにしてこれらの課題をクリアし、皆様のプロジェクトに貢献できるのかを、技術解説を交えながらご紹介します。

木造 施設

鉄骨造の常識が通用しない?木造化で陥りがちな落とし穴

長年、鉄骨造に携わってきた建築実務者の方々にとって、木造建築への移行は、新たな挑戦であると同時に、これまで培ってきた知識や経験だけでは対応しきれない課題も存在します。

 

鉄骨造と木造では、材料の特性が根本的に異なるため、同じ計画をそのまま適用することはできません。

 

特に、構造計画、法規制、そして防耐火設計においては、木造ならではの注意点が多数存在し、これらを理解せずにプロジェクトを進めることは、手戻りやコスト増加、ひいてはプロジェクトの頓挫にも繋がりかねません。

 

ここでは、中大規模木造への転換で直面しやすい落とし穴とその回避策を解説します。

構造特性の理解不足が招く設計の課題

鉄骨造と木造では、材料の強度、剛性、および接合部が大きく異なります。

 

鉄骨造の設計思想をそのまま木造に適用すると、必要以上の部材断面になったり、あるいは逆に構造的な弱点を生み出す可能性があります。

 

例えば、吹き抜けを大きく取る計画や、平面・立面が不整形な建物の場合、木造では水平構面の確保や力の伝達経路に細心の注意が必要です。

 

計画の初期段階で木造の構造特性を深く理解し、それに基づいた最適な構造形式を選択することが、効率的かつ安全な設計を実現する上で不可欠です。

法規制と防耐火設計における特有の要求事項

中大規模木造は、建築基準法や関連法規において、特定の防火・耐火性能が求められます。

 

特に、耐火建築物や準耐火建築物としての対応が必須です。

 

鉄骨造とは異なる木材の燃焼特性を考慮した防耐火設計や、延焼防止措置、さらには避難経路の確保など、木造特有の規定を深く理解し、適切な対策を講じることが重要です。

 

これには、最新の法規制情報を常に把握し、専門家との密な連携が求められます。

計画の初期段階で不可欠な木構造の専門家との連携

中大規模木造のプロジェクトを円滑に進めるためには、計画段階の早期から木構造の専門家との連携が不可欠です。

 

鉄骨造の経験しかない設計者が木造の特性を十分に把握しないまま計画を進めると、後工程での大幅な設計変更や、場合によっては計画そのものの見直しが必要となるケースがあります。

 

木造の構造設計、法規適合、コスト最適化に関する知見を持つ専門家との協働により、初期段階で潜在的な課題を特定し、最適なソリューションを導き出すことが、プロジェクト全体の成功に繋がります。

 

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木造の特性を最大限に活かす建築計画の重要性

中大規模木造は、単に鉄骨造の代替としてだけでなく、木造ならではの特性を活かすことで、従来の建築では得られなかった優位性を発揮します。

 

適切な建築計画と設計により、コストパフォーマンスの最大化はもちろんのこと、地球環境への貢献、そして設計自由度の高さによる魅力的な空間創出が可能になります。

 

木材が持つ温もりや、湿度を調整する機能、さらには高い断熱性能は、建物の快適性や省エネルギー性にも寄与し、居住者や利用者に豊かな体験を提供します。

コストパフォーマンスを最大化する設計のポイント

木造建築は、一般的に鉄骨造よりも躯体費用が安価になる傾向があり、計画段階から木造の特性を活かすことで、さらにコストパフォーマンスを高めることが可能です。

 

例えば、部材の標準化やプレカット工法の活用、適切なスパン計画は、材料費や施工費の削減に直結します。

 

また、木材の調達や加工、施工のプロセスを最適化することで、工期の短縮にも繋がり、間接的なコストメリットも期待できます。

 

初期投資だけでなく、LCC(ライフサイクルコスト)全体で見た経済性も、木造の大きなメリットです。

 

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非住宅木造のコストダウン実践ポイント

地球環境に貢献する木造建築のサステナビリティ

木造建築は、炭素を固定し、森林資源の適切な管理を通じて持続可能な社会に貢献するサステナビリティの高い建築手法です。

 

木材は製造時のエネルギー消費が少なく、CO2排出量を抑制できるため、脱炭素社会の実現に不可欠な素材と言えます。

 

さらに、木材が持つ調湿作用や断熱性能は、建物の運用段階でのエネルギー消費を抑え、ライフサイクル全体での環境負荷低減に寄与します。

 

環境意識の高まる現代において、木造を選ぶことは、企業のCSR活動やブランディングにも繋がり、社会的な評価を高めます。

空間の可能性を広げる設計自由度と意匠性

木造は、その加工のしやすさから、設計自由度が高く、多様な意匠や空間の可能性を追求できます。

 

特に、大規模なスパンを木造で実現できる技術の進化により、従来の木造では難しかった開放的な大空間や、大開口を持つデザインなども実現可能になりました。

 

木材の持つ温もりや質感は、利用者に心地よさを与え、意匠的にも高い評価を得られます。

 

また、将来的な間取り変更やリノベーションにも対応しやすく、建物の可変性を高めることも木造の強みです。

 

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大スパン構造ソリューション

 

木造 事務所

中大規模木造の常識を覆す!コスト・構造・防耐火の課題解決

かつて中大規模木造は、コストや構造、防耐火の面で多くのハードルがあると考えられていました。

 

しかし、技術の進化と経験の蓄積により、これらの課題は着実に解決され、木造でも鉄骨造やRC造に劣らない性能を実現できるようになりました。

 

特に、高度な構造計算の確立や、新たな接合金物の開発、そして防耐火技術の進歩は、中大規模木造の可能性を大きく広げています。

 

もはや、これらの要素は木造化を諦める理由にはなりません。

リアルなコスト感覚と経済性の追求

非住宅建築の木造のコストは、一概に鉄骨造やRC造より高い、という誤解がありますが、実際には計画内容や工法によって大きく変動します。

 

木材調達の最適化、プレカット工法の活用、そして工期の短縮などにより、総合的な経済性を高めることが可能です。

 

また、補助金制度の活用や、環境配慮型建築物としての評価向上による資産価値の向上も考慮に入れるべきです。

 

計画初期から専門家と連携し、最適なコストシミュレーションを行うことで、リアルな経済性を追求できます。

 

高度な構造計算が支える安全性と耐震性

木造建築の構造耐力と安全性は、高度な構造計算によって確保されます。

 

特に中大規模木造では、一般的な壁量計算だけでなく、許容応力度計算といったより詳細な構造計算が不可欠です。

 

適切な構造計算と品質管理された部材の使用により、木造でも十分な安全性を確保できます。

確かな技術で実現する防火・耐火性能

木造の防火・耐火性能については、過去の火災のイメージから不安視されることがありますが、現代の中大規模木造では、様々な技術革新により、高い防火・耐火性能を実現しています。

 

例えば、表面が炭化することで内部への燃焼の進行を遅らせる「燃えしろ設計」や、耐火被覆材との組み合わせ、さらには火災感知・消火設備の導入などにより、安全性は格段に向上しています。

 

法規に適合した防火設計と施工管理により、木造でも高い耐火性能を持つ建物が建設可能です。

 

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許容応力度計算・温熱計算各種シュミレーション

ラーメン構造

ウッドリンクが提供する革新的な大スパン構造ソリューション

中大規模木造の可能性を最大限に引き出すためには、広々とした大空間を実現する技術が不可欠です。

 

ウッドリンクは、このニーズに応えるべく、革新的な「大スパン構造ソリューション」を提供しています。

 

特に、意匠と構造を両立する「トラス構造」や、設計自由度を飛躍的に高める「ラーメン構造」、そして施工性と機能性を兼ね備えた「CLT工法」など、多岐にわたる技術を駆使し、お客様の多様な要望に応えます。

 

これらのソリューションは、倉庫、工場、店舗、事務所、福祉施設など、様々な用途の建物に適用可能です。

 

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大スパン構造ソリューション

大空間を可能にするトラス構造の魅力

トラス構造は、三角形を基本とした安定した構造形式で、効率的に大スパンを実現します。

 

これにより、柱の少ない広々とした空間を確保でき、工場、倉庫、体育館などの大規模空間を必要とする建築物に最適です。

 

また、その構造体が持つ美しさは、意匠としても大きな魅力となります。

 

ウッドリンクは、高精度なプレカット加工技術と組み合わせることで、現場での施工効率を高め、工期の短縮にも貢献します。

 

 

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中大規模木造で知っておきたい木造トラスのポイント

自由な設計を叶えるラーメン構造のメリット

ラーメン構造は、柱と梁を剛接合することで、耐力壁に頼らずに構造的な安定性を確保する工法です。

 

ラーメン構造は、この特性を活かし、大きな開口部や自由な間取りを可能にし、設計自由度を飛躍的に高めます。

 

主に中大規模建築物、例えば事務所や福祉施設などに適しており、明るく開放的な空間デザインを実現できます。

 

当社の高度な構造計算技術により、安全性を確保しつつ、お客様の多様なデザインニーズに応えます。

 

 

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中大規模木造における構造計算のポイント:地盤・基礎・木工事

施工性と機能性を高めるCLT工法の可能性

「CLT(直交集成板)工法」は、ひき板を繊維方向が直交するように積層接着したパネルを用いる新しい木質構造の工法です。

 

CLT工法の導入により、高い施工性と多様な機能性を建築物に付与することができます。

 

CLTパネルは、工場で高精度にプレカットされるため、現場での組み立てが迅速かつ容易になります。

 

また、高い断熱性や遮音性、耐火性も兼ね備えており、壁、床、屋根など多岐にわたる部位での活用が可能です。

 

これにより、建築の新たな可能性を広げます。

 

 

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CLTの耐久性と建築時のポイント

ブレスターH

計画段階からの木造化とウッドリンクの貢献

中大規模木造は、単なる「構造」の選択肢の一つではありません。

 

それは、持続可能な社会の実現に向けた、未来への投資です。

 

計画段階から木造を意識することで、従来の鉄骨造では得られなかったメリットを享受し、建築物の価値を最大化することが可能になります。

 

ウッドリンクは、「木構造メーカー」として、お客様の中大規模木造プロジェクトを全面的にサポートし、その成功に貢献します。

 

ウッドリンクは、豊富な経験と先進的な技術力で、木造化のハードルを下げ、新たな建築の可能性を共に創造します。

 

 

設計初期からの木造化推進がもたらす相乗効果

中大規模木造プロジェクトにおいて、最も重要なのは設計初期段階からの木造化の推進です。

 

この段階で木造の特性を織り込むことで、意匠、構造、設備、そしてコストの各側面で「相乗効果」を生み出すことができます。

 

例えば、木造に適したスパンやモジュールを採用することで、部材の効率化や施工の合理化が図れ、結果的にコスト削減に繋がります。

 

ウッドリンクは、計画段階から設計者や施工者と密に連携し、最適な木造化プランを提案することで、プロジェクト全体の成功を力強く後押しします。

 

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木造化 簡易診断サービス

設計から施工までのトータルサポート

ウッドリンクは、中大規模木造において、単なる木材供給メーカーに留まりません。

 

設計の初期段階から施工の完了まで、プロジェクトの全工程にわたる「トータルサポート」を提供します。

 

構造設計支援、コストシミュレーション、そして高品質なプレカット木材の提供まで、一貫したサービスで皆様の木造化を支援します。

 

経験豊富な専門チームが、お客様の不安を解消し、スムーズなプロジェクト推進をサポートします。

 

 

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非住宅木造システム「WOODCORE」

持続可能な社会への貢献と建築の新たな価値創造

木造建築を選択することは、持続可能な社会の実現に直接的に貢献することに繋がります。

 

木材は再生可能な資源であり、その利用は森林の健全な育成を促し、地球温暖化対策にも寄与します。

 

ウッドリンクは、国産材の積極的な活用や、環境負荷の低い製造プロセスを通じて、この社会貢献を推進しています。

 

また、木造建築は、利用者に健康的で快適な空間を提供し、建物の新たな価値創造を促します。

 

私たちは、木造のメリットを最大限に引き出し、社会と未来に貢献する建築の実現を目指します。

 

 

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WOODCOREが非住宅木造でコストダウンできる理由!?

WOODCORE

まとめ

中大規模木造への転換は、建築実務者にとって大きな可能性を秘めた挑戦です。

 

これまで鉄骨造で培ってきた経験を活かしつつも、木材が持つ独特の特性を理解し、計画段階から木造ならではの「メリット」を追求することが、成功への絶対条件となります。

 

また、かつてはハードルと見なされていた「コスト」、「構造耐力」、「防耐火性能」といった課題も、現代の技術進歩により克服できることを示しました。

 

特に、ウッドリンクが提供する「大スパン構造ソリューション」は、広大な空間を可能にする「トラス構造」、自由な設計を叶える「ラーメン構造」、そして施工性を高める「CLT工法」など、多岐にわたるニーズに応える革新的な技術です。

 

これらのソリューションは、お客様の多様なプロジェクトの実現を強力に後押しします。

 

ウッドリンクは、中大規模木造の専門家として、皆様のプロジェクトを設計の初期段階から施工まで「トータルサポート」します。

 

鉄骨造から木造へのスムーズな移行を支援し、潜在的な課題を解決しながら、木造建築の持つ真の価値を引き出します。

 

持続可能な社会への貢献、そして建築の新たな価値創造を目指す建築実務者の皆様にとって、計画段階からの木造化は、未来を拓く賢明な選択となるでしょう。

 

ぜひウッドリンクにご相談いただき、共に理想の「木造建築」を実現しましょう。

中大規模木造にご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

ウッドリンク

ウッドリンク中大規模木造の頼れるパートナー

 

ウッドリンクを一言で言えば、「木造建築の構造体メーカー」です。

 

ウッドリンクでは阪神大震災を機に構造体の独自開発をスタートし、耐震性と断熱性に優れた高品質軸組パネル「プレウォール工法」を開発しました。

 

プレウォール工法はこちら

 

現場加工ではなく、プレカットと呼ばれる工場加工を行うことで、品質の安定した高精度な構造体を提供することができます。

 

降雪地帯で湿度の高い、北陸の気候に適した「プレウォール工法」。

 

その高い信頼性が支持され、ウッドリンクは構造体メーカーとして北陸No.1シェアの実績があり、倉庫や店舗、高齢者施設などの非住宅の用途にも多くの実績があります。

 

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